大阪府の橋下徹知事(39)が8日、府の教育委員会を「やらない理由を作り上げる天才」と皮肉たっぷりに批判した。
知事はこの日、府公館で府内の公立小学校の児童、保護者、教員計22人と、大阪の教育について意見交換。穏やかなやりとりだった会の終了後、報道陣に囲まれると、過激な発言が飛び出した。
知事によると、特別顧問で東京・杉並区立和田中の前校長・藤原和博氏が、民間人校長や学習塾「サピックス」、家庭教師派遣大手「トライ」との連携を提案したが、府教委事務局は「拒否した」という。「藤原先生は『任期前の辞任もあり得る』と府教委に突きつけたみたいです」こう明かした知事は「やらない理由の前に、どうやるかを考えてほしい」と府教委を非難した。
また、大戸川ダム(滋賀・大津市)の建設を盛り込んだ国の淀川水系河川整備計画案をめぐり、国交省近畿地方整備局が「ダムを中止するなら周辺整備の予算は出せない」と説明したことに「そんなことをやってたら日本は沈没しますよ。(担当者が)異動で来て何年いるのか知らないが、それで計画の最終責任を負うなんておこがましい」とバッサリ。大戸川ダムの事実上の建設凍結を求める方針で、滋賀県、京都府の3知事で合意した。
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