肩こりや耳鳴りなど「病気の手前」段階での健康づくりを考える「未病フォーラム」が8日、広島市中区の市まちづくり交流プラザであった。健康で長生きするコツについて、老年医療の専門家2人が講演した。
実行委員会の主催で、市民ら約70人が参加。杏林大医学部の鳥羽研二教授は、長生きするには、医療に頼るよりライフスタイルの改善が重要と説明。運動は週に6時間程度必要で、マージャンやダンスなど「相手と会話しながら楽しむ趣味を持つことが大切」と強調した。
広島大大学院医歯薬学総合研究科の栗原英見教授は「歯の健康増進力」と題して講演。高齢者に多い歯周病は、糖尿病や動脈硬化になる危険性を高めると指摘し、「病気になる前に、口の中の健康に気を配って」と呼び掛けた。
【写真説明】健康で長生きするコツについて専門家が提言した「未病フォーラム」