広島市は来年1月から、被爆地の戦後復興のシンボルで市中心部を東西に貫く平和大通りの大規模な路面改修に着手する。老朽化した路面を約10年かけて排水性が高く騒音も軽減するアスファルトに舗装。復興期の名残のコンクリート路面は姿を消す。
改修の対象は、中区の田中町交差点から緑大橋東詰めまでの約2キロで、幅員約16メートルの片側2車線の車道部分。通り全体の半分にあたる。
工事では、現在のコンクリート路面の表面を削り、新たに最新の排水性アスファルトで覆う。既にアスファルト舗装している部分も併せて改修する。祈りの場である平和記念公園周辺の騒音軽減も期待できるという。
工事を担当する中区役所土木課は「メーン通りにふさわしい路面に一新したい」としている。まず大手町のNHK広島放送センタービル南側の約120メートル区間から工事に入る。
【写真説明】復興期のコンクリート舗装が残る平和大通り。市は約2キロを10年がかりで改修する(撮影・藤井康正)