錦帯橋の解体材を錦川流域の森に返す、「源流の碑」が岩国市美和町の生見川に完成し8日、除幕式があった。貴重な部材を使ったモニュメントは6体目。本流の周南市や支流の源流がある旧岩国市と合併4町村を一巡し、流域住民の連携と清流を守る象徴を担う。
錦川流域ネット交流会が地元の協力を得て旧秋掛小に建立。平成の架け替えで解体された踏み板(長さ5メートル、幅50センチ、厚さ8センチ)2枚に「錦川源流の碑」「生見川」と書を入れ、鳥居風の碑(高さ、幅各5メートル)に掲げた。1枚は5橋のアーチをかたどり、敷石に川の自然石を用いて清流を表現した。
碑は、解体材に新しい命を吹き込み、流域に返そうと2003年に始まった。
【写真説明】生見川上流に完成した源流の碑を除幕する出席者