八日午後十時二十分ごろ、愛知県小牧市間々の会社敷地内に止められた乗用車の中で、外国人とみられる男性が倒れているのを通行人が見つけ、一一〇番した。男性は体の五カ所に銃で撃たれたあとがあり、病院に搬送されたが、外傷性ショックで間もなく死亡が確認された。
小牧署は殺人事件として捜査を始めた。乗用車は岐阜ナンバーで所有名義は岐阜県内の日系人とみられる男性だが、遺体は別人の可能性があり、身元確認を急いでいる。車内にあった黒いバッグから薬物とみられるものが見つかったため詳しく調べている。
また事件後に外国人とみられる別の男性が銃で撃たれてけがをし、滋賀県長浜市の病院で治療を受けているとの情報があり、愛知県警が確認を急いでいる。この男性は「小牧で撃たれた」と話しているもよう。命に別条はないとみられる。
調べでは、遺体の男性は四十歳前後で、身長約一八〇センチ。黒のTシャツに迷彩柄の長ズボン姿。右肩付近に二カ所、右脇下に三カ所、銃で撃たれたあとがあり、運転席側から助手席側に倒れ込んでいたという。
運転席の窓ガラスが割れ、車の周辺で複数の薬きょうが見つかっており、銃弾は車外の至近距離から運転席付近に撃ち込まれたとみられる。車はエンジンがかかり、ライトもついていた。発見の約二時間前に「パンパン」という銃声のような音を聞いた住民もいるという。
現場は小牧署や小牧市役所から数百メートルの住宅街。