『裁判官というと、とても堅苦しく「雲の上の人」というイメージがあります。そんな人たちと意見が食い違った場合、反論してもよいものなのでしょうか。』
裁判官と異なる意見であっても積極的に意見を述べて下さい。異なる意見であれば、なおのこと意見を述べる必要があるのです。
裁判員裁判は、裁判官と裁判員が一緒に事実認定をして刑を定めます。裁判員が参加するのは一般市民の社会常識を裁判の場に反映させる必要があるからです。大事なことは6人の裁判員の社会常識が裁判の場に反映されることです。そのために意見を述べる必要があるのです。
裁判官のイメージは「堅い」のかもしれませんが、彼らも裁判員に心おきなく意見を言ってもらうことを心がけ、よい裁判にしようとしています。評議では話しやすい雰囲気を作ってくれることでしょう。
(札幌弁護士会弁護士 中山博之)