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2008年11月08日(土) 13時00分

補助金不正経理:5年間で3183万円 県幹部「意図的でない」 /岐阜毎日新聞

 ◇会計検査院報告、県内分
 会計検査院が7日に公表した補助金の不正経理の検査報告で、県の不正会計処理は02〜06年度の5年間で8745件、計3183万円に上った。県は会計に詳しい職員による調査チームを作り、会計処理についての調査を開始する。補助事業だけでなく、県単独事業も調査対象にするとしている。不正経理分は返還する方針。
 検査の対象は、02〜06年度までの国土交通省と農林水産省の補助金事業。県によると、補助事業以外の職務の出張旅費に補助金を使っていたケースが農政、林政、県土整備、都市建築4部の計18課6事務所で見つかり、5年間で計8696件約1990万円に上った。
 また補助事業ではない仕事をしていた臨時職員へ補助金から賃金を支払っていたケースが、飛騨農林事務所と岐阜土木事務所で計約1173万円あった。そのほか、郡上、岐阜両農林事務所と建設政策課で、年度内での納品と支払いの不一致が02〜05年度で約20万円あった。コピー用紙やトナーカートリッジなどを購入していた。
 会計検査院の報告では、不正の全額が補助金を充てられない事業などへの目的外使用だった。架空発注して業者に代金を保管させる「預け金」や虚偽書類を作成し、発注した品とは違う品を納入する「差し替え」などはなかった。
 冨田成輝総務部長は「不正な意図はなく、会計事務に対して厳格な執行をしていなかった」と説明。「補助金等適正化法に違反するのではないか」との指摘に対し、「現時点では会計検査院の指摘のように不適正な経理処理という認識だ。県として自主調査をしていく」と述べるにとどまった。【稲垣衆史】
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 ◇国の補助金をめぐる県の不正経理◇
所管官庁  事務費    賃金      旅費       計
農水省  17万円 341万円   994万円  1351万円
     (9件) (16件) (3475件) (3500件)
国交省   4万円 832万円   997万円  1832万円
     (1件) (23件) (5221件) (5245件)

11月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081108-00000042-mailo-l21