2008年11月07日(金) 02時31分
<カルテル>亜鉛メッキ鋼板販売で疑い…公取委、3社告発へ(毎日新聞)
亜鉛メッキ鋼板の販売を巡り、メーカー4社が価格カルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は来週にも、3社を独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で検察当局に刑事告発する方針を固めた模様だ。告発を受け、東京地検特捜部が捜査に乗り出すとみられる。
カルテルの疑いが持たれているのは▽新日鉄子会社の日鉄住金鋼板(東京都中央区)▽日新製鋼(千代田区)▽JFE鋼板(中央区)▽淀川製鋼所(大阪市中央区)の4社。このうちJFE鋼板については、違反行為を公取委に最初に自主申告したことから、刑事告発は見送られる見通し。
関係者によると、亜鉛メッキ鋼板のシェアの8割を占めていた4社は06年、流通業者らと価格交渉する前に、価格を1キロ当たり10円前後値上げする協定(価格カルテル)を結んだ疑いがあるという。
亜鉛メッキ鋼板は、さびを防止するために表面を亜鉛で加工した鋼板。トタン板もこの一種で、自動車や住宅の外壁などに広く使用されている。
公取委の犯則審査部は今年1月、刑事告発を視野に入れ、4社を強制調査(家宅捜索)していた。
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