半導体メーカーのロームは六日、二〇〇九年三月末までにグループで七百五十人前後の人員を削減する方針を明らかにした。十月に沖電気工業から買収した半導体子会社を中心に削減する見通し。
国内外の工場を中心に二百人前後の早期退職を募集するほか、半導体子会社の約六千人の従業員のうち約一割弱を削減する。
世界的な景気減速で、デジタル家電向けなどの高密度集積回路(LSI)の販売が落ち込んでおり、生産体制の合理化で収益改善を図る。
ロームは上期(四—九月期)にも二百五十人弱の早期退職を実施しており、本年度は合計で千人規模の削減になる。
同日発表した〇八年九月中間連結決算は、売上高が前年同期比14・4%減の千七百七億円、純利益は53・0%減の百二十九億円だった。