2008年11月07日(金) 21時04分
麻生首相「日本を変えられるのは自民党」(産経新聞)
麻生太郎首相は7日夜、首相官邸で記者団に対し、民主党が米大統領選に勝利した米民主党のオバマ氏にあやかって、日本での“チェンジ旋風”に期待していることについて「今、日本という国を変えられるのは自由民主党だと思います」と反論した。ぶらさがり取材の詳細は以下の通り。
【オバマ次期米大統領との電話対談】
−−オバマ次期米大統領と短時間だったが直接電話で話をして、どのような印象もったか
「どのような印象を持ったか? そうですね、あのー、10分、15分くらいの会話でしたけれども、日米関係というものの信頼性をきちんと構築していこうという意欲はすごく感じられましたねー。あのー、きちんと言葉を丁寧に選んでしゃべってるという感じで、あの、いい印象だった。ちょっと、顔が見えないとわかりませんけど、まあ、電話の感じの印象はそんな感じです」
−−人柄については
「人柄を電話で判断できるほど才能はありません」
−−今回の米大統領選の結果を受け、日本でも民主党が、政権交代の機運が高まるのでは、と強気の姿勢を見せているが総理の考えは
「そうですね、あの、オバマっていう人の言ってることは、基本的には、あの、アメリカを変えよう、『We can change』とかそういった話が多かったと思いますけど、今、日本という国を変えられるというのは自由民主党だと思います」
【定額給付金】
−−定額給付金について、与党の議員だけでなく閣僚からも今朝の閣議後会見でさまざまな意見が出され、内閣が一致していないのではないかというような印象もあるが、受け止めは
「それは全然違いますね。あの、基本的には方向としては、迅速性…はやく…迅速性と公平性という2つの点だけをきちんとしていただいておけば、あとはいろんなご意見が出される、与党で論議をしていただくというのは大事なことで、これがもうすべての答え、ぼーんと(私が)決めているっていうような種類の話じゃない。僕は、いろんな意見が出されて結構だと思いますけど」
−−道路特定財源の一般財源化の件についても同じような議論がされたようだが、これについての受け止めは
「(道路)特定財源についても、言ってることは、ずーっと同じことしか言ってないと思いますよ。地方に対してきちんとした形で、今よりは自由に使える地方への金が増えること。それが基本です。それしか、ずーっと同じことしか言ってないと思いますけれどもね」
−−自民党の総務会では、総理のリーダーシップについて厳しい声があがったようだが
「見解が違いますから、ぜんぜん関係ありません」
−−10月30日の記者会見で、総理は給付金を「全世帯に」と言ったが、それよりよい案があれば採用する考えは
「全然かまいません。そんな、別に私のとこに(給付金が)来るわけじゃありません、はなから思ってますから。全所帯って私の家も入りますけども、常識的に、だから公平性と迅速性っていうのを、ずーっと申し上げている。それも同じことしか言ってないと思いますけどね」
【地方遊説】
−−9日の日曜日、総理就任後初めての地方遊説があるが意気込みは
「意気込み?」
−−小沢一郎民主党代表も地方遊説をやっているが、その点については
「地方遊説は、私はもう、なに、去年の10月から今年の9月初めまで161回、地方行ってますんで、小沢さんが160回も地方回ってられるという話は知らないんで、ちょっと、まねをしてるとかいうことを言わせたいのかもしれませんけど、私の方がはるかに回ってると思いますけど。ですから意気込みって言われても、なに、別に大した意気込みもありませんけど。地方に行かないと、新聞記者の話をこういうとこで聞いても、世の中わかんないじゃない。(記者らに)自分でもそう思ってるでしょ、ハハハ」
−−現場をみようと
「そらそうですよ。現場に足を運ばない限り、世の中わからない。僕はそれが基本だと思ってますから。だからずーっと、10カ月間のあいだに160カ所ぐらい歩きましたから、2日にいっぺんぐらいの計算になりますけども。あの、だから世の中が不景気と、僕は自分なりに確信したんですけど、数字みてもやっぱり去年の11月ぐらいから数値がはっきりしてきてるでしょ。あれは、歩いてるからわかるんであって、あのころ景気が悪いと書いた新聞ありませんもんね。だからそういった意味では自分で歩いた方がよっぽどわかると、私はそう思ってます」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000618-san-pol