東京都世田谷区が認定した家庭福祉員(保育ママ)に預けられた乳児が虐待された事件で、乳児の両親らが同区などに損害賠償を求めた訴訟の控訴審は6日、東京高裁(柳田幸三裁判長)で和解が成立した。
和解条項によると、同区は、保育ママが乳児に傷害を与えたことを認めた上で「遺憾の意」を示し、和解金300万円を支払うとしている。和解後、乳児の父親(45)は「保育ママによる児童虐待が再発しないよう、制度を運営する自治体は十分な防止策を講じてほしい」というコメントを出した。
1審・東京地裁は、区などに計約737万円の支払いを命じ、原告側と区側が控訴していた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081107-OYT1T00036.htm