脳内出血を起こした東京都調布市の妊婦(32)が複数の病院から受け入れを拒否された問題で6日、最初に断った杏林大病院(三鷹市)が、都や厚生労働省などの調査に対し、搬送を要請したかかりつけの飯野病院(調布市)から、脳内出血の可能性を伝えられていたことを認めたことが分かった。
都と厚労省、総務省消防庁は同日、問題発覚を受けて杏林大病院で聞き取り調査を行い、当直医から当時の状況などを聴いた。
関係者によると、当直医は聞き取り調査に対して、飯野病院から脳内出血の可能性を伝えられたことは認めたが、一方で飯野病院から「杏林大が受け入れできる状態になるまで待つ」と言われたため、緊急性は低いと判断したという。
都や厚労省は今後、受け入れを断ったほかの病院からも事情を聴くことを検討している。