2008年11月05日(水) 01時44分
<公取委敗訴>函館新聞への開示確定 最高裁決定(毎日新聞)
北海道新聞社(道新)を独占禁止法違反で処分した公正取引委員会を相手取り、函館新聞社が審判記録の開示を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(涌井紀夫裁判長)は4日、公取委の上告を退ける決定を出した。全面開示を命じた1、2審判決が確定した。
公取委は98年、函館新聞社の新規参入を妨害したとして道新に排除勧告した。函館新聞社は道新への賠償請求訴訟の証拠に使うため公取委に記録開示を求めたが、一部を非開示とされ提訴した。
独禁法は利害関係人による審判記録の閲覧・謄写を認めているが、公取委は「関係者の協力を得られない」と企業秘密や個人情報を非開示とした。これに対し1、2審は「非開示の法的根拠はない」と判断していた。函館新聞社の道新に対する賠償請求訴訟は06年に和解が成立している。【北村和巳】
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