北朝鮮の朝鮮中央通信は4日付で、金正日総書記が朝鮮人民軍第2200部隊と第534部隊所属の区分隊を訪れ、いずれも軍事訓練を視察したと報じた。日付や部隊の所在地は伝えなかった。金総書記の活動報道は1日付のサッカー観戦に続くもので、軍部隊視察は同通信が10月10日に伝えて以来。
1日に2か所の軍部隊視察が報じられるのは8月11日以来で、9月9日に金総書記の健康状態に注目が集まってからは初めて。
同通信によると、金総書記はいずれの訓練内容にも満足を示し「戦闘力強化のための指針となる課題」を提示した。また、訓練に参加した兵士に激励の言葉を送り、記念撮影も行った。いずれの視察にも軍の玄哲海、李明秀、金明国の3大将が同行した。
5日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、サングラスをかけハーフコート姿の金総書記がそれぞれ100人を超える軍幹部や兵士らと並んで撮影した写真を一面に掲載、朝鮮中央放送も早朝から定時ニュースで報道を繰り返した。朝鮮中央テレビは定時ニュースが夕方からのため放映されていない。
金総書記は第534部隊や関連施設をこれまでにたびたび訪れており、今年も6月12日に同部隊が運営する食料工場を視察している。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081105-OHT1T00194.htm