2008年11月05日(水) 00時00分
横浜事件、再審開始が確定 地検が即時抗告断念(中国新聞)
戦後最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」の第四次再審請求で、横浜地検は四日、横浜地裁の再審開始決定について、即時抗告を見送ると発表した。再審開始が確定。
再審開始が認められた三次請求をめぐり最高裁で、有罪、無罪を審理せずに裁判を打ち切る「免訴」判決が確定している。横浜地検の中井国緒次席はこの点を挙げ「最高裁の判断を考慮した」と説明した。
四次請求は、「共産主義を宣伝した」などとして、終戦直後に治安維持法違反罪で有罪判決を受けた元改造社編集部員の故小野康人さんの遺族が二〇〇二年に起こした。
弁護団の大川隆司弁護士は「事件がでっち上げであったとの主張を尽くし、無罪判決を求めていきたい」とするコメントを出した。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811050115.html