2008年11月05日(水) 18時25分
iPhone 3Gの生産台数は40%削減される──投資銀行アナリストが予測(Computerworld.jp)
「米国Appleは、ヒット商品『iPhone 3G』の生産台数を今四半期中に最大で40%削減する可能性がある」──11月3日、あるアナリストがこうした見通しを発表したが、Apple観測筋の間からは「状況はそれほど厳しくない」との反論の声もあがっている。
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この見通しを発表したのは、米国の投資銀行FBR Capital Marketsのアナリストであるクレイグ・バーガー(Craig Berger)氏だ。同氏は、「iPhoneの生産計画が下方修正されているということは、Appleの高価格帯商品を購入しそうな高所得者層にまで、世界経済悪化の影響が及んでいることの表れだ。現在のように、世界的な景気後退の局面において、その影響を受けずにいられる市場セグメントなどないだろう」と指摘している。
バーガー氏は先月、AppleがiPhoneの生産台数を10%削減するとの見解を発表していたが、今回の見通しはそれをさらに上回る悲観的な内容となった。同氏は、こうした生産台数削減の結果、BroadcomやMarvell、Infineon Technologiesといった主要コンポーネント・サプライヤーの売上高も減少すると予想している。
一方、バーガー氏の悲観的な見通しを受けて、一部のApple観測筋からは反論の声があがっている。Fortune誌のフィリップ・エルマー・デウィット(Philip Elmer-DeWitt)氏は、ブログでバーガー氏を次のように批判している。「これがほんとうならば恐ろしい話だ。だが、彼の持つAppleに関する情報量を考えると、“話半分”と受け取るのが妥当だろう」
エルマー・デウィット氏によると、バーガー氏は、Appleがアナリスト向けに行なった直近の電話会見に参加していなかったという。ただし、エルマー・デウィット氏がその根拠として引用しているのは、この電話会見で質問を行なったアナリストのリストであって、参加したアナリスト全員のリストではないようだ。
今回の件についてバーガー氏とAppleに問い合わせを行ったが、すぐには返答を得られなかった。ただし、Appleは先月、四半期決算発表の席でプレスリリースを発行し、「景気の先行きは不透明で、予測は難しい」と来四半期の見通しについては慎重な見解を示している。
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