2008年11月05日(水) 15時59分
「拉致解決、日本が独自で」オバマ氏勝利で家族会(産経新聞)
米大統領選で民主党のオバマ氏の当選が確実になったことについて、拉致被害者の家族は「誰が大統領になろうと、拉致問題は日本が独自に解決する問題」と冷静に受け止めた。
家族会代表の飯塚繁雄さん(70)は「(オバマ氏は)経済問題を抱えて拉致問題に言及する状況にないのではないか。対北宥和政策が取られ、北朝鮮が日本の制裁を恐れなくなると困る」としながらも、「米国といえども、百パーセント信頼できない。日本は追加制裁を含めて独自の対応を示してほしい」と話した。
対話路線にかじを切った米国は先月、北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除。オバマ氏は「核計画放棄に向け一歩前進した」と評価した。
家族会事務局長の増元照明さん(53)も「米国には拉致問題で強い意志を示してもらえないと分かった。米国に頼らず、日本が解決する方向にもっていってほしい」と訴える。
横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(72)は「難しいことは分からないけれど、(大統領が)誰であろうと人として、『心の問題』としてきちっと動いてくださればよい方向に向かうと思う」と話した。
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