来年3月末に閉鎖される広島市民球場(中区)の見学者(名簿記帳者数)が、10月は2万2008人に上ったことが4日、分かった。年間過去最多だった昨年度の約1万1600人を1カ月で2倍近く上回る驚異的なペース。それぞれの思い出を刻んだ「うちら」「わしら」の球場との別れを惜しんでいる。
広島東洋カープを愛する人たちに加え、県外の野球ファンも多い。電光掲示板を背に記念撮影したり、ブルペン脇にある故津田恒美投手をたたえる「津田プレート」に触れたりする光景が目立つ。
有料イベントのない日は、連日午前9時から午後4時半まで無料で球場内を見学できる。玄関にある名簿に記入した来訪者は10月11—13日の3連休は連日1000人超。近隣で別の催しがあった25日は、1日として過去最多の2169人が詰め掛けた。
【写真説明】バックネット裏で記念写真を撮る三世代の家族連れ