広島大大学院教育学研究科などは、優れた教育の実践者を顕彰する本年度のペスタロッチー教育賞に、市民グループ「ネパール学校建設支援協会Inひろしま」の松田実代表(67)=東広島市=を選んだ。12日に東広島キャンパスで表彰式と記念講演会を開く。
松田代表は、広島経済大の学生部長だった1993年に「ネパール学校建設支援愛好会」を結成。退職した2004年に現協会を設立し、現地の小中学校の建設を、支援者の寄付やバザーの収益で支えてきた。100校目が11月中に完成する予定。15年間の粘り強い活動が、賞の由来であるスイスの教育者ハインリヒ・ペスタロッチーの精神に通じると評価された。
表彰式は午後1時から教育学研究科K棟201講義室で開き、1時半から松田代表が講演する。同賞は中国新聞社などが後援し、今回で17回目となる。