2008年11月04日(火) 09時04分
『Windows 7』は64ビット環境移行の契機になるか(japan.internet.com)
次期クライアント OS『Windows 7』を担当する Microsoft の幹部が、同 OS 対応アプリケーション開発において、32ビット版だけでなく、64ビット版にも力を入れて欲しいと開発者らに訴えた。
『Windows』および『Windows Live』エンジニアリング担当シニア バイスプレジデントの Steven Sinofsky 氏は、ロサンゼルスで開催した開発者向けイベント『Professional Developers Conference』(PDC) の席上で、「どうか、64ビット向けの開発を行なって欲しい。(中略) Windows 7 では多くの人々が64ビットを使うようになると思う。(中略) したがって、皆さんのアプリケーションが64ビットに十分対応できるよう、最善を尽くして欲しい」と語った。
現在市場に流通しているパソコンの多くは、64ビット プロセッサを搭載しているが、稼働する OS は x86 版『Windows Vista』をはじめ、いまだに32ビット版だ。しかしこうした状況も、変わろうとしているようだ。
Microsoft の関係者は当然ながら、一部のアナリストの中には、Windows 7 発売予定の2009年末か2010年初めあたりが、デスクトップ パソコンで64ビット アプリケーションを使い出す節目になるだろうという見方がある。
しかし、そのような大きな変化がいつ起きるのか、正確に予測することは難しい。
コンサルティング会社 Creative Strategies 社長の Tim Bajarin 氏は取材に対し、「転換点がいつ到来するのか見極めることは非常に困難だ。だが、(パソコン ベンダーと Microsoft) 双方の製品展開予定を考えれば、今後3年の間に到来するのではないかと思う」と語った。
Bajarin 氏は、半導体メーカーの Intel と AMD が、業界の64ビット移行を何年も前から推進しており、現在販売されているパソコンにおいて、その取り組みは結実していると指摘した。4コアや8コアの CPU が登場し、さらに RAM の価格が下がり続けていることから、64ビットへの移行は早まる可能性が高い。
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