記事登録
2008年11月04日(火) 08時33分

そろそろ“枯れ”期も終了、携帯新機種発表ラッシュ始まる+D Mobile

 ドコモ端末の販売ラインキングは前回と顔ぶれが変わらず、大きな変動は見られなかった。

【他の画像を含む記事】

 首位は前回と変わらずパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P906i」が獲得。連続首位記録を「22」に伸ばした。ドコモは11月5日に新機種を発表するが、この冬モデルが登場するまで首位を維持できるか、少し注目しておきたい。

 続いて2位にNEC製の「N906iμ」、3位にシャープ製の「SH906i」、4位にパナソニック モバイル製の「P706iμ」(前回5位)、5位にNEC製の「N706i」(前回4位)が入った。最近、週ごとにP706iμとN706iの順位が入れ替わっていることから、この2機種の販売数はかなり拮抗していると思われる。

 下位も、前回8位の「SH706i」が7位に、前回9位の「らくらくホンV」が8位に上がり、前回7位の「N706iII」が9位に順位を下げたくらいの変動に留まった。

 今週27日から、携帯キャリア各社が2008年冬商戦向けモデルを続々発表。ドコモも11月5日に新機種発表を行う。ドコモ端末の場合は他キャリアと比べると、やや古い機種であっても劇的に安価になる例は少ないが、それでも新機種の発表を控え、各店舗で特価品や“大幅値下げ”といったPOPがかなり目立つようになっている。

●「Cyber-shotケータイ W61S」が躍進、前々回のランク圏外から一挙首位に

 月末が近づいたau端末の販売ランキング、今月も大きく浮上する端末が登場した。

 首位は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「Cyber-shotケータイ W61S」(前回4位)が獲得。前々回のランク圏外、前回の4位を経て、今回はついに首位に上りつめた。

 続いて2位に同じくソニー・エリクソン製の「W62S」(前回1位)、3位にシャープ製の「W62SH」(前回2位)、4位に東芝製の「W61T」(前回3位)、5位に京セラ製の「W64K」が入った。

 Cyber-shotケータイ W61Sの躍進はかなり分かりやすい。10月の後半から多くの店舗で「新規シンプルコース一括で1円」のように極端に安価な価格で販売されていたからだ。これは、9月の後半に行われたW61Tの状況とほぼ同じ。もちろん商戦期の狭間の“枯れ”期であることと、旧機種の在庫整理策の一環であろうが、番号ポータビリティ制度の開始以来、初めて転出超過を記録した2008年7月末の契約数の打開策とみることもできる。

 Cyber-shotケータイ W61Sは発売からまだ5カ月ほどしか経っていない。発売早々に分割払いで購入したユーザーはこの先1年半以上も分割代金を支払っていかなければならない。そう思うと少し切なくなるとともに、これが当たり前になると、携帯に最新機能やハイエンド機能を望まない一般のケータイユーザーは、ばかばかしくて発売直後の新機種を誰も買わなくなってしまう。

 auは10月27日に2008年秋冬モデル計8機種を発表した。11月上旬から早速いくつかの機種が発売される。この秋冬モデルが停滞気味の販売ランキングにどのような新風を巻き起こしてくれるかに期待したい。

●「株ケータイ」連続首位、安価な機種が上位占める

 前回は非常にはげしい変動で「?」な雰囲気もあったソフトバンクモバイル端末の販売ランキング。今回はやや控えめとなった。

 首位は前回に続き、シャープ製の「株ケータイ 920SH YK」が獲得。前回の大躍進のきっかけになった「新スーパーボーナス一括払い9800円」効果はまだ続いている。

 続いて2位にシャープ製の「NEW PANTONE 830SH」(前回4位)、3位に同じくシャープ製の「816SH」、4位に「iPhone 3G(16Gバイト)」(前回2位)、5位に東芝製の「かんたん携帯 821T」が入った。

 2位のNEW PANTONE 830SHは、2008年冬モデルに含まれる新機種だが、いきなり“新スーパーボーナス利用で実質0円”で販売された、いわゆる「実質0円端末」。ちなみに830SHよりやや古い機種である816SHやかんたん携帯821Tも、もちろん「実質0円端末」。店舗によっては「新スーパーボーナス一括払い9800円端末」でもある。

 ソフトバンクモバイルも、10月30日に2008年冬モデルを発表。3.8インチハーフXGAディスプレイや8M CCDカメラ搭載モデル、タッチパネルモデルなどを用意し、最も早い機種は今週末の11月1日から発売される。

 11月に入れば、ようやくここ最近の“枯れ”状況が解消され、携帯販売コーナーも新機種と冬商戦でにぎわってくることだろう。

●順位に大きな変動なし、「Touch Diamond」は好調続く

 イー・モバイル端末の販売ランキングは、今回も大きな変動は見られない。

 首位は7.2Mbps通信対応のUSB型データ通信端末の「D02HW」が獲得。続いて2位にHTC製スマートフォン「Touch Diamond(S21HT)」、3位に7.2Mbps通信対応のUSBスティック型「D12LC」(前回4位)、4位にUSBスティック型データ通信端末の「D11LC」(前回3位)、5位に東芝製の音声サービス対応端末「H11T」が入った。

 このほか、7.2Mbps通信対応のPCカート型端末「D02NE」が前回の7位から6位に、7.2Mbps通信対応のExpressCard型端末「D03HW」が前回の6位から7位に、そしてHTC製スマートフォン「EMONSTER lite」が前回のランク圏外から10位に浮上した。

※イー・モバイルの端末はまだ機種数が少なく、データ通信端末は別掲するPHS・データ通信端末のランキングと重複する部分もありますが、このランキングは「イー・モバイルの全機種」が対象となります。今後、機種数が増えるに従って対象範囲を調整することも計画しております。なお、イー・モバイル端末はキャリア総合ランキングの対象にも含めてあります。


【関連記事】
→ 「706iシリーズ」 最新記事一覧
→ 「906iシリーズ」 最新記事一覧
ソフトバンク端末で最も売れたのは、iPhoneでなく「株ケータイ」
今、携帯買うなら「安い方」──“枯れ”期ならではの傾向、顕著に(10月6日〜10月12日)
急浮上する安価な旧機種、現行機種も値下げじわじわ(9月29日〜10月5日)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000021-zdn_m-mobi