2008年11月04日(火) 02時22分
<水道管工事>作業員3人が吸い込まれ…1人死亡 津(毎日新聞)
3日午後2時半ごろ、津市一身田中野の水道管工事現場で、地下で作業をしていた作業員3人が水道管内に吸い込まれた。駆け付けた救急隊員が同3時過ぎ、管内へ約10メートル入った地点から津市万町、土木作業員、福本保さん(71)を救出したが、約6時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。残る2人は自力で脱出し、足に軽い打撲傷。三重県警津署は、作業手順に誤りがなかったかなど事故原因を調べている。
調べによると、水道管は直径約60センチで、地下2メートルに埋設。地面に掘った幅1.8メートル、長さ4メートル、深さ約2メートルの穴に、福本さんら一光土建(津市)の作業員4人が入り、管の鉄製のふたを開けたところ水があふれ出し、直後に水が逆流して3人が吸い込まれたという。
工事は津市発注の水道管結合作業で、松村土木(津市)が請け負い、一光土建が下請けとなっていた。
市水道局によると、水道管のふたを外す際は通常、徐々にボルトを緩め、噴き出す水を排水ポンプでくみ出しながら水勢が衰えるのを待ってふたを外す。同署は水抜きが不十分だった可能性もあるとみて調べている。
休日に作業を行う場合は市に届け出が必要だが、この日の作業の届け出はなかったという。【福泉亮】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000003-mai-soci