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2008年11月04日(火) 21時53分

<アフガニスタン>駐日大使、自衛隊派遣求めず毎日新聞

 アフガニスタンのハルン・アミン駐日大使は4日、東京都内で毎日新聞と会見し、アフガン本土への自衛隊派遣を求めない考えを示した。

 米国は「対テロ戦」での貢献策として、日本政府にアフガン本土での自衛隊機による空輸活動などを求めているとされるが、大使は「現在のアフガンで100%安全に活動できる場所などない」と述べ、自衛隊の本土派遣は不可能との見方を示した。その代替策として、国際治安支援部隊(ISAF)への資金援助や、復興支援強化などを挙げた。

 一方、海上自衛隊によるインド洋での給油活動については「非常に重要」と述べ、活動継続の必要性を強調した。

 大使はアフガン政府がタリバンとの和解交渉を開始したことを認めたうえで、「タリバンは強硬派、穏健派に分かれている。誰が敵か見極める必要がある」と語った。また、米軍の攻撃で住民の犠牲が相次ぐ現状について、「無差別な空爆が反政府感情を増大させ、タリバンの勢力拡大につながっている」と懸念を表明した。【佐藤賢二郎】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000134-mai-int