2008年11月04日(火) 21時46分
<米大統領選>「期日前」空前の3割(毎日新聞)
【ワシントン及川正也】米大統領選の投票がいよいよ始まった。直前の世論調査では初の黒人大統領を目指す民主党候補のバラク・オバマ上院議員(47)が共和党候補のジョン・マケイン上院議員(72)を支持率でリード、民主党がそのまま勝利を獲得できるかが焦点となっている。米メディアによると、期日前投票した有権者は2000万人以上と史上空前の規模に上り、最終的な投票率も60%を超えるとみられている。
◇オバマ氏「1勝」
米メディアによると、全米に先駆け4日未明(日本時間4日午後)に投開票された東部ニューハンプシャー州ディクスビル・ノッチ村では、投票総数21のうちオバマ氏が15票を獲得。6票のマケイン氏に「圧勝」した。
この小さな村での結果は全米の動向に影響しないが、これまで共和党が圧倒的に強く、民主党候補が最後に勝利したのは1968年。ブッシュ大統領は過去2回とも大差で勝利しており、オバマ氏にとっては幸先のよいスタートとなった。
◇期日前投票
AP通信が3日、期日前投票状況を26州を対象に集計した結果、2440万人を超えた。全米の期日前投票者数は当日投票を含めた投票総数の30%強を占めると予測され、前回04年の22%から大幅に増える見込みだ。
AP通信によると、有権者登録で所属党派を申請する9州(投票者総数750万人)では、民主党所属の投票者が57%を占め、共和党所属の43%を上回った。民主党所属のほとんどがオバマ氏に投票したとみられる。
◇第3候補影響せず
大統領選にはオバマ、マケイン両氏のほかにも消費者運動家のラルフ・ネーダー氏やリバタリアンのボブ・バー元共和党下院議員ら10人以上が第3党から出馬している。ネーダー氏は00年大統領選で、民主党のゴア氏が共和党のブッシュ氏に約500票差で敗れたフロリダ州で約3万票を獲得。ネーダー氏の得票が選挙結果を左右したと言われた。しかし、第3候補の支持率は今回、1%以下で大勢に影響しないとの見方が支配的だ。
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