2008年11月04日(火) 21時29分
<給油延長法案>審議日程協議 前空幕長招致で物別れ(毎日新聞)
参院外交防衛委員会の自民、民主の筆頭理事は4日、インド洋給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案の審議日程について協議した。民主党が歴史認識に関する政府見解に反する論文公表で航空幕僚長を更迭された田母神俊雄氏の参考人招致を打診したのに対し、自民党は「審議は尽くした」として早期の採決を要求。協議は物別れに終わった。民主党は5日の理事会で田母神氏招致を正式に要求する。
民主党は共産、社民、国民新と4日、国会内で国対委員長会談を開き、田母神氏の参考人招致を求める方針で一致した。招致が実現すれば、同委員会での集中審議などを通じて、田母神氏を空幕長に起用した理由や、論文投稿の経緯などについて政府側の任命・監督責任を追及する考え。早ければ11日の招致を目指している。
また民主党は、政府が5日の参院外交防衛委員会理事会に提出するアフガニスタン派遣の現地調査団に関する報告書についても、内容が不十分であれば国政調査権の発動を行う構えを見せており、新テロ特措法改正案の成立見通しは一層不透明となっている。【田中成之、山田夢留】
【関連ニュース】
麻生首相:前空幕長論文問題で再発防止を指示
航空幕僚長更迭:処分せず退職…政府は幕引き優先
航空幕僚長:民主、攻勢強める 給油延長法案成立不透明に
航空幕僚長:政府見解逸脱論文、麻生政権にさらなる逆風
民主:政府資料に異例の国政調査権発動へ 参院審議で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000121-mai-pol