卒業50周年を迎えた島根県奥出雲町の三成中(現仁多中)の卒業生たちが2日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、生きていれば同い年だった佐々木禎子さんをモデルにした「原爆の子の像」に千羽鶴をささげた。鶴には三成小児童のメッセージも添え、古里の平和の思いを届けた。
22人が集まり、代表して主婦安部マユミさん(66)=奥出雲町=ら2人が手向けた。同級生で折った千羽鶴には、三成小児童が「永遠に平和になりますように」との願いをつづった紙を添えた。
この日、中区で卒業50周年の同窓会を開くのに合わせ、同い年だった禎子さんを悼むため、像への訪問を企画した。
【写真説明】原爆の子の像に千羽鶴を手向ける安部さん(手前右)ら三成中の卒業生