早稲田大が3日、東京都内のキャンパスで開いた学園祭で、広島市民球場の歴史をたどる展示会が登場した。学内のプロ野球観戦サークル「セレクト」が、半世紀にわたってプロ野球の発展を支えた球場の足跡を再認識しようと企画した。
1952年の起工式から始まる年表を掲示し、「炎のストッパー」と呼ばれた故津田恒美投手らの活躍を紹介。球場の跡地利用をめぐる議論や新球場の建設状況も模造紙にまとめて張り出した。
発案したのは、広島市佐伯区出身、商学部1年の岸保(がんぼ)安里沙さん(22)。「幼いころ毎日のように通った市民球場がなくなるのはさびしいけれど、広い新球場も楽しみ」と期待していた。
【写真説明】展示品を見て市民球場の歴史を振り返る観覧者