民主党の増子輝彦参院議員(福島選挙区)が、マルチ商法業者の監査役を務め、同社が2007年8月に経済産業省から業務停止命令を受けた後も、約4か間にわたり、監査役を続けていたことがわかった。
同議員によると、この会社はインターネット端末機販売会社「ユナイテッド・パワー」(東京)。05年9月の衆院選落選後、「30年来の友人」という社長の依頼を受け、同年12月に監査役に就任。月1回の監査役会に出席しながら、月約20万円の報酬を得ていた。
増子議員は07年4月の参院補選で当選。同社は同年8月、社名などを明かさず、「絶対にもうかる」など虚偽の説明で消費者を勧誘したとして、経産省から特定商取引法に基づく6か月間の業務停止命令を受けた。増子議員は、同社側から「迷惑をかけるので退任しては」と促され、同年12月に監査役を辞めた。
一方、民主党は05年と06年に開いた政治資金パーティーで、同社に計300万円のパーティー券を購入してもらっていたが、今年に入り、代金を同社に返還していたことも判明した。
増子議員は「業務内容を詳しく知らなかったことは反省している。報酬については資産公開も税務処理も行い、やましいことはないが、道義的に問題なら返還も検討する」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081103-OYT1T00427.htm