2008年11月03日(月) 22時30分
防衛汚職、守屋被告ら5日判決 東京地裁(産経新聞)
防衛装備品調達をめぐる汚職事件で、収賄と議院証言法違反(偽証)の罪に問われた前防衛事務次官、守屋武昌被告(64)と、贈賄側の防衛専門商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸被告(70)ら4人の判決が5日、東京地裁(植村稔裁判長)で言い渡される。官僚トップの事務次官経験者が汚職事件で起訴されたのは守屋被告を含め戦後6人。うち4人に有罪が言い渡されたが実刑判決は1人だけ。起訴事実をおおむね認める一方、接待金額を一部争う守屋被告に対し、司法がどのような判断を下すかが注目される。
検察側は論告で「中央官庁の事務方トップとは思えない姑息(こそく)な証拠隠滅工作など犯行は悪質」と指弾し、守屋被告に懲役3年6月、追徴金約1250万円、宮崎被告に懲役3年を求刑した。守屋被告は、「浅はかな行為により不信を招きおわび申し上げます」と謝罪し、寛大な判決を求めている。
起訴状によると、守屋被告は平成16年と18年、宮崎被告側から現金計約363万円を入金させたほか、計約886万円相当のゴルフ接待を受けた。さらに、昨年10月と11月の国会の証人喚問で、日帰りゴルフの費用を支払っていないのに「毎回1万円を支払った」と虚偽の証言をした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081103-00000557-san-soci