自転車メーカーや輸入業者などで組織する自転車協会は3日、安全基準を満たした自転車に付けている認定証「BAAマーク(自転車協会認証)」に、環境負荷の高い物質の使用を制限する新たな基準を導入し、来年4月から本格実施することを明らかにした。
地球温暖化防止の機運を追い風に、自転車は環境に優しく、手軽な乗り物として注目されている。それだけに自転車協会は「乗っている時も、廃棄される際も環境に配慮した乗り物にしたい」と環境基準導入の狙いを説明する。
新たな環境基準では、自転車のすべての部品に水銀や鉛、カドミウムなど計6物質の使用を制限する。欧州連合(EU)が電気製品への使用を2006年7月から制限した指令に準拠して、使用を規制。認証の表記も、これまでの「安全基準適合車」から「安全・環境基準適合車」に変える。
自転車メーカーなどがマークの交付を希望する際、物質の使用制限を示す書類を提出。販売後も基準が守られているかどうかを確認するため、第三者機関がマークを付けた自転車の商品検査を実施する仕組みだ。