2008年11月02日(日) 02時31分
<ファミリーマート>弁当類やおにぎり、無洗米に(毎日新聞)
ファミリーマートは、おにぎりやすし、弁当類などに使われているコメを普通精米から無洗米に切り替える方針を明らかにした。環境対策の一環で、節水のほか、とぎ汁に含まれる窒素やリンなどの汚染物質を削減できる。11月4日から東京都と神奈川県の一部の約400店舗で実施し、09年中に全国に広げる。無洗米への全面切り替えはコンビニ業界で初めて。
無洗米は、精米後も白米に残る「肌ぬか」をあらかじめ取り除いたもの。コメをとぐ手間が省け、環境にも優しいため、90年代から家庭を中心に人気が高まっている。
無洗米は普通の白米より割高のため、コンビニ業界での導入は一部商品に限られていた。ファミリーマートは弁当類の製造ラインの人員削減などでコスト削減を進め、現在の店頭価格を維持する。ぬか臭さが消え、味覚も向上するという。
全店で切り替えると、製造時の水の使用量は従来より年間25万キロリットル減らせる。また、とぎ汁に含まれる窒素やリンなどの処理にかかる二酸化炭素(CO2)の排出量(年間約840トン)も削減できる。消費者の環境意識が高まる中、顧客の支持につなげたい考えだ。【小倉祥徳】
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