安芸高田市美土里町横田の敬覚寺でこのほど、遺骨を粉にして固めた仏像「骨仏」の法要があった。骨仏は6体目。市内や広島市など全国の地元出身者遺族らから、22年間に納められた1500人分の遺骨で作られた。
敬覚寺は室町時代後期に創建された浄土真宗の寺院。高橋乗忍住職(65)の祖父で先々代の紹真さんが、放置される墓が多いことを憂い、1933年に初めて骨仏を作った。これまで1万5000人分の遺骨を骨仏にしている。
高橋住職は「少子高齢化で墓の維持が難しくなり、家や墓を取り壊し納骨するケースもある。寂しい話だが大切に預かりたい」と話していた。
【写真説明】新たに作られた骨仏(右)と高橋住職。後方は歴代の骨仏