西日本在住の40代の日本人男性がインドで依頼した代理出産で生まれ、無国籍のまま出国できなくなっていた女児が、祖母にあたる男性の母親に連れられてインドを出発し、2日昼すぎ、関西空港に到着した。
女児は7月下旬に誕生したが、インド、日本いずれの国籍も取得できず、約3カ月間インドを出国できずにいた。日本政府が人道的観点から特例的に1年間の滞在を認める査証(ビザ)を発給し、ようやく日本への入国が実現した。
午後0時半ごろ、航空機を降りて到着ゲートに姿を現した祖母は女児をしっかりと胸に抱き、航空会社のスタッフに付き添われて入国審査場へと向かった。
男性側は今後の対応について明らかにしていない。法務省などによると、認知か養子縁組によって女児との親子関係を確定させた上で、帰化手続きをして女児の日本国籍を取得するなどの手段が考えられるという。