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2008年11月02日(日) 11時23分

日産ルノーと交渉打ち切り クライスラー、GMを優先東京新聞

 【ニューヨーク1日共同】経営が悪化している米自動車大手クライスラーの親会社の米投資会社サーベラスは、日産自動車とフランス大手ルノー連合との資本提携についての交渉をいったん打ち切った、と1日の米メディアが報じた。関係者の話として伝えた。

 サーベラスは、クライスラーと合併交渉をしている米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)との協議を優先する方針を固めたという。

 米メディアは、日産ルノー連合がクライスラーの株式の約20%を取得することを提案したと報じていた。

 米紙デトロイト・ニューズ(電子版)は「サーベラスと日産ルノー連合は将来的に交渉する可能性を除外していないが、現時点では交渉予定はない」と伝えた。両者の間で、クライスラーの資産評価について一致しなかったという。

 GMとクライスラーは、合併後の合理化などに必要とされる約100億ドル(約1兆円)を確保するため、米政府の支援を求めて政府側と大詰めの協議を続けており、政府の資金支援が合併の成否を左右するとみられている。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110201000075.html