マツダが2009年にも、ガソリン高騰で小型車シフトが進む北米市場にデミオを投入する方針を固めたことが31日、分かった。既に北米仕様車の開発を進めている。北米ではトヨタ自動車、日産自動車など他の国内メーカーのコンパクトカーが存在感を高めており、マツダもデミオで攻勢をかける。
来年稼働予定のタイの新工場に、年間5万台分のデミオ生産を本社宇品工場(広島市南区)から移管するのに伴い、宇品工場で北米仕様のデミオハッチバックの量産を始めるとみられる。米国の安全基準などに対応した車の開発と量産準備を進めている。
マツダは北米市場に近く新型アクセラを先行投入するなど、北米で商品対策を強化している。デミオ投入により、コンパクトカー市場で存在感をアピールする。
【写真説明】マツダが北米市場への投入方針を固めたデミオ