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2008年11月01日(土) 09時57分

学生食堂にも値上げの荒波中国新聞

 中国地方の大学生協が11月から食堂メニューを相次ぎ値上げする。小麦や鶏肉、食用油など食材や調味料の高騰が経営を直撃。各生協は学生の懐を思い値上げを我慢してきたが「運営を維持し、良質なメニューを提供し続けるためやむを得ない」と理解を求める。

 広島大生協は1日、めん類の一部の価格を10—20円程度と10%前後上げる。10月に小麦粉の政府売り渡し価格が10%上昇し、冷凍めんが値上がりしたためだ。

 値上げの動きは中国5県に広がる。岡山大生協は4日から米飯やカレー、めん類の価格を10—20円程度上げる。島根大、鳥取大の生協も4日から鶏肉メニューやめん類を中心に値上げ。山口大生協は大学側と協議中だ。

 一連の値上げの背景は、新興国やバイオ燃料向けに需要が増す穀物や飼料の高騰。大学生協中国・四国事業連合によると、鶏肉は6月に比べて約2割値上がりし、植物油も昨春比で約2倍。食材の仕入れコストは昨秋に比べて6%上がった。朝日喜久雄フードサービス事業グループリーダー(51)は「生協は世界の食糧相場を見ながらの厳しい経営が続く。共同仕入れなどの一層の効率化を図りたい」としている。

【写真説明】11月からめん類が値上がりする広島大学の食堂(東広島市)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811010003.html