広島市立大で経営学を学ぶ学生が、市内の建設現場の仮囲いをアートで彩る都市活性化プロジェクトを立ち上げた。都市を丸ごとギャラリー化するのが狙い。第一弾として、12月をめどにJR広島駅新幹線口に面した若草町地区(東区)の再開発で実現させる。
構想を練るのは、金泰旭(キムテウク)国際学部准教授のゼミで学ぶ4年山根佳恵さん(22)たち10人。再開発業者に対し「学生の力で街の活性化に貢献したい」と申し出て、高さ約3メートルの仮囲いを計87メートル使用する許可を得た。
デザインは、学内の芸術学部生に依頼し、地元産業や川をモチーフにしたテスト図案を作成した。仮囲いに図案をプリントしたシールを張る手法で彩る。複数の企業と広告掲載の交渉を重ね、数百万円の費用を捻出(ねんしゅつ)する。