広島県と県医師会は30日夜、大流行が懸念される新型インフルエンザの発生を想定した実地訓練を、廿日市市新宮の市総合健康福祉センターで実施した。同市と大竹市の行政や医療機関の関係者ら約140人が見学した。
感染拡大を防ぐために設置し、疑いがある患者を診察する「発熱外来センター」の課題を探るのが狙い。東京の患者が広島市出張時に宮島観光をしていたことが判明、センターを廿日市市に設置したと想定。医師、看護師、保健師ら16人が防護服を着用し、訪れた患者3人の受け付けから診察、検体の「咽頭ぬぐい液」の採取や協力病院への入院手続きまでを訓練した。
【写真説明】訓練で患者役の県職員ののどから検体を採取する医師