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2008年11月01日(土) 08時04分

身分確認せず携帯貸与 社長ら逮捕 800台が詐欺に使用 千葉産経新聞

 客の身分を確認せずに携帯電話を貸与したとして、県警捜査2課などは31日、携帯電話不正利用防止法違反(匿名貸与営業)の疑いで、東京都新宿区百人町の携帯貸与会社「東京中央通信システム」社長、丹羽登容疑者(58)と社員2人を逮捕した。貸与された電話の一部は振り込め詐欺事件で使われ、県警は同社がこれまでに貸与した2400台以上のうち約800台が詐欺に使われたことを確認した。

 逮捕された社員は岩崎一夫(42)、大塚弘樹(36)両容疑者。

 調べでは、3人は7月7日、男性客の名前、住所などを確認せずに貸与を約束し、東京都内を走行中のタクシー車内で計15台を渡し、現金約60万円を受け取った疑い。うち1台は同月下旬に千葉市の女性(75)が630万円をだまし取られた事件で使われた。

 丹羽容疑者らは携帯が詐欺に使われているかもしれないという認識もあり、「きちんと確認しようとも思ったが、売り上げに影響するのでやめた」と供述しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000095-san-l12