2008年10月31日(金) 23時29分
【麻生首相ぶらさがり詳報】首相、空幕長論文「適切じゃないね」(31日夜)(産経新聞)
【麻生首相ぶら下がり詳報】
麻生太郎首相は31日夜、航空自衛隊の田母神俊雄・航空幕僚長が民間の懸賞論文で「わが国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」などとか書いたことについて、「個人的に出したとしても、そりゃ適切じゃないね」と述べた。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。
【日銀利下げ】
−−日銀がおよそ7年半ぶりに利下げをした。総理の受けとめは?
「そうですね。もう0・5でずーっと下に張り付いていましたから、なかなか下げようったって、そんな下げる幅が他の国みたいに4を1にするとか3を1にするってわけにはいきませんから、まあ、0・2、まあいいとこじゃないでしょうかね」
−−市場では、下げ幅が足りなかったという見方もあるが
「市場の話は、ちょっと私に聞かれても答えようがないね」
【空幕長論文】
−−航空自衛隊のトップの田母神幕僚長が民間の懸賞論文で「わが国が侵略国家だったなどというのは、まさにぬれぎぬである」とか「わが国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なのである」、日米戦争については「日本を戦争に引きずり込むためにアメリカによって慎重に仕掛けられたわなであったことが判明している」こういった主張をしている。これについて総理の考えを
「オレ、それ読んでないから知らないけど、それは、何?、その田母神、なに、あれ、空幕、今空幕長かありゃ、あれが、出した論文は、防衛庁(省)のあのあれを受けずに出したってことですか?」
−−受けてないという話を聞いてますけど
「受けずに出してないのか、受けて出したのかで、ものすごい違いますよ、あなた」
−−もしかりに、受けていたとしたらこのような発言は
「受けてたとしたら、そりゃ適切じゃないですな。個人的に出したとしても、そら今、立場が立場だから、適切じゃないね」
−−適切じゃない?
「うーん」
−−辞任?
「辞任か、辞任かそりゃ私の決めることじゃない、それは防衛庁長官の人事権だから」
【消費税】
−−消費税について
「消費税、はい」
−−昨日、3年後に消費税を引き上げるとおっしゃったが、今日の昼は経済情勢が難しいと困難だともおっしゃった
「昨日も経済情勢をふまえ、と発言していると思う。勝手に飛ばさないで。経済情勢をふまえてという言葉が入っていると思う。経済情勢が悪ければ、今より悪くなっていれば、そりゃ消費税は上げられないのであって、消費税をきちんとあげて、それによって社会保障をきちんとしたものにするために、消費税という間接税は必要。それが大前提。そのためには目先、景気対策をやってきちんと景気を浮揚させといた上でやるということなんであって、それでなければそういったようなことを、できる状況に今より悪くなったらそりゃ今でもできないんだから、今よりもっと悪くなったらできません。それをあげるためにどうするかというのが、目先一番言われていることです」
−−野党側は3年後に消費税を引き上げるとしたら実質の増税であり、お金を使いたがらないのではないか、ということで反発を強めている
「今、現状、お金を使いたがらないのと消費税とどういう関係?今消費税は下がっているときに使えなくて、上がってから使える。ちょっとおかしくないか。論理として」
−−もちろんぎりぎりになれば駆け込み需要が発生すると思うが、今なかなかお金を使う気になれない…
「将来あげる目的は基本的にその消費税にあげられた税が個人のいわゆる年金、介護、医療という社会保障にもどってくるわけですよ。社会保障にもどってきて自分の将来に安心がもてるようになるためにしているわけだから。ちょっと、ぜんぜん、本当にそういった?あなたの理解間違っていない?野党の人の言ったことだという話を聞いてオレ答えているけど、オレたちはそんなこといったことねぇなんて、いわれたらオレも恥かくからさ、きちんとそれ、ウラとってよ。これすごく大事のとこよ。今一番の、そりゃ肝心のとこ分かっていない人に言われたら、そりゃ言わないと思うね。ちょっとそりゃ、論理的におかしいのであって、世界中で消費性向というものと付加価値税、日本でいう消費税との相関関係の図っていうのを調べてもらったらわかると思いますけれどね」
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