愛知県・新城設楽農林水産事務所の詐欺事件で、逮捕された県主査、内藤三重子容疑者(60)が、物品購入を装って事務用品会社の口座に代金を振り込ませた後、同社に指示して自分の管理する三つの口座に返金させていたことがわかった。
同事務所の使途不明金は、県の内部調査で65万円増え、計365万円に膨らんだことも判明。内藤容疑者は「長年にわたって携わった『預け』の手口を利用した」と供述しており、県警は残る200万円近くの金の行方についても内藤容疑者を追及する。
発表によると、内藤容疑者は、同事務所総務課主任だった2004年3〜4月、事務用品購入を装った架空の支出金調書二十数通を作成し、県から名古屋市内の事務用品販売会社の口座に計175万円を振り込ませ、詐取した疑い。このうち160万円ほどをブランド品の洋服や小物の購入に使ったという。県によると、同社は「県の職員から指示があったので、それに従っただけ」などと説明している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081030-OYT1T00089.htm