【バンコク=佐藤昌宏】パキスタン南西部バルチスタン州で29日早朝に発生したマグニチュード(M)6・4の地震で、AFP通信は死者が少なくとも170人、負傷者は約400人に達したと伝えた。
同国陸軍や治安部隊による救出活動が続いているが、多数の住民が依然、がれきや地滑りによる土砂の下敷きになっている模様で、死傷者はさらに増加する可能性がある。震源に近い人口約5万人のジアラト地区の被害が最も大きく、AP通信によると、約1万5000人の住民が家を失った。
AFP通信によると、1935年にイラン、アフガニスタンと国境を接するバルチスタン州で大規模地震が発生し、約3万人が死亡したことがあるという。