【カイロ29日共同】ソマリア北部で独立や自治を宣言しているソマリランドとプントランドで29日、連続自爆テロがあり、ロイター通信によると、少なくとも計28人が死亡した。ソマリランドのハルゲイサでは独立政府、国連機関事務所などで3件の爆発、プントランドのボサソでは治安機関施設で自動車爆弾2つが爆発した。
ハルゲイサの死者は25人、ボサソの死者は3人。英BBC放送(電子版)は、ハルゲイサではエチオピアの外交代表部施設内で8人が死亡、国連開発計画(UNDP)事務所では爆弾を積んだ自動車1台が同事務所地下に突入しようとして爆発しており、独立政府大統領府を含め、これらすべての施設が標的となったと伝えた。
連続爆弾テロは、米欧や隣国エチオピアが支援する暫定政府と各勢力指導者がケニアの首都ナイロビで和平に関する協議を開始する時期に合わせた形で発生。犯行声明などは出ていない。