下関市の日清食品下関工場で製造された即席カップめん「シーフードヌードル」から防虫剤成分のパラジクロロベンゼンが検出されたとして、市立下関保健所は29日、同工場に緊急立ち入り調査をした。
28日夜、佐賀県から佐賀市の男性(68)が購入した2個から同成分が検出されたとの連絡を受け、食品衛生法に基づき実施。食品衛生監視員3人が、工場内でのパラジクロロベンゼンの有無や検出された商品と同じ今年5月26日製造の在庫品などを調べた。
調査ではパラジクロロベンゼンは確認できず、同保健所は「製造工程における混入は極めて考えにくい」としている。科学的に裏付けるため同じ製造日の商品を持ち帰り、山口県環境保健センターに検査を依頼した。
【写真説明】緊急立ち入り調査のため日清食品下関工場に入る下関保健所の車