2008年10月30日(木) 20時09分
【麻生太郎首相会見(5)】「解散の時期については私が決めます」 (産経新聞)
−−公明党は11月30日に総選挙という前提で本格的に準備を進めていたのではないか。この点について、選挙の時期についての考え方の違いというのが、連立を運営していく上で、何か影響があるのではないか。また、ここにいたる経緯についての意思疎通について、何ら問題がなかったということでよいのか
「何がなかった?」
−−意思疎通について、何かしらの問題がなかったのか
「あのー、いろいろ特定の新聞社におもしろおかしく書かれた例は知らないわけじゃありませんけれども、私どもの間で、特定、あの太田(昭宏公明党)代表との間にいろいろな意味で意思の疎通によって、連立関係、おかしくなるというような関係はありません」
−−今、解散についてお話しいただけなかったと思うのですが、この3年間で…
「解散の時期については私が決めます。それが答え」
−−この3年間、国民の審判を得ないままで、3代にわたって総理大臣がかわった。麻生総理自身も文芸春秋の論文で「国民の審判を最初に仰ぐのが使命だ」と書いたが、その政権で、政局より政策を実現できることに対する正当性についてどう考えるか
「政策を遂行することについて?」
−−正当性について
「正当性?あのー、うちは大統領制じゃないということは、もうよくご存じの通りだと思います。ここは、議院内閣制ですから。従って、議院内閣制によって運営されているのであって、大統領制とは全く違うということであって、その正当性ということに関しては、全く問題がないと思っております。また、今、少なくとも、世の中の中において、政局よりは政策、なにより景気対策という世論の声の方が圧倒的に私は高いと思っております。
−−2次補正については今国会、2次補正…
「はいはい」
−−今国会で出すかどうかはまだ決めていないということだったが、民主党の協力が得られるようであれば、今国会提出するということは、当然考えていくということか
「あの、私どもとしては、これは国会の運営上の話と密接に関係をしますので、それが本当にいらないのかどうか、それを見極めながらでないとなんとも答えが出せない、もうご存じの通りです。そういったことでありますので、きちんとした、今、本国会に最後に出しますとか出さないとも言えないというのは、そういうことがあります」
−−地方への1兆円について、現在、国の道路特定財源の中から約7000億円を地方に交付する地方道路整備臨時交付金というのがある。今回、一般財源化にあたり、臨時交付金というのは、なくした上で、あらたに1兆円を交付する仕組みを作るのか、また、7000億円を地方に交付する制度は維持した上で…
「7000億を?」
−−7000億円を地方に交付する、この制度は維持した上で、これに加えて1兆円を交付する制度を作るのか、そのいずれか
「あの、これはまだ詳細に決めているわけではありません。しかし、基本としては、1兆円というものを地方にということが基本です」
−−解散総選挙のことに関連して、政局よりも政策、景気対策を求めるのが国民の声といった。確認になるが、現在のところにおいては、当面は、解散はないというふうに受け取っていいのか
「NHKの当面っていう言葉の定義が、詳しくわかってないんで、うかつなことは言えないんですが、当面っていったじゃないかといわれて、どの程度が当面なのかよく分からんから、お答えのしようがありませんけれども、少なくとも今の段階において、この補正予算というものの定義、通るか通らないか、これは国会の対応等を見た上で、解散の時期等々はそれに関連してくる、当然のことだと思いますよ。いずれにしても、私どもとしては、この政策というものを、是非、実現して、結果として、国民の生活不安に応える必要があるというのが、僕は、優先順位からいったら一番なんだと、私自身はそう思っています」
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