2008年10月30日(木) 20時49分
マジシャン側の請求棄却「TV種明かしは犯罪報道の一部」(読売新聞)
テレビのニュース番組などで手品の種明かしをされ、手品の価値が損なわれたとして、全国のプロ・アマのマジシャン98人が、日本テレビとテレビ朝日に約420万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。
佐久間邦夫裁判長は「テレビ局は犯罪報道の中で種を説明したに過ぎず、マジシャンの社会的評価を低下させていない」と述べ、請求を棄却した。
判決によると、両局は2006年11月、大阪市内のマジックバーの経営者らが500円硬貨を手品用に加工したとして、貨幣損傷等取締法違反容疑で逮捕された事件を報道。硬貨の内部にゴムを入れて折り曲げられるようにするなどの手品の種を説明した。
こうした硬貨を使って手品をすること自体は刑罰の対象とならないため、原告も「手品用コイン」を購入していた。原告側は「種明かしで手品用コインの価値が落ち、名誉も傷つけられた」と主張していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000067-yom-soci