2008年10月30日(木) 03時03分
新銀行東京元行員「報奨金得たかった」…ノルマ達成で不正か(読売新聞)
新銀行東京を舞台にした詐欺事件で、警視庁に逮捕された元行員の青木千代美容疑者(56)が「融資のノルマを達成して報奨金を得たかった」と供述していることがわかった。
実際、逮捕容疑となった都内の設備会社への5000万円の融資などが評価され、2006年には計約70万円の報奨金を受け取っていた。同庁は、報奨金目当てに不正融資に加担したとみて調べている。
同庁関係者によると、当時、新銀行では行員ごとに融資のノルマが設定され、これを上回ると、年間最大200万円の報奨金が行員に支払われていた。多くの行員が、月数千万円の融資案件をまとめるのに苦労する中、青木容疑者は毎月億単位の融資を獲得しており、07年3月に退職するまでに約100社に総額約23億円の融資を成立させた。
これらの中には、青木容疑者がブローカーらと手を組んで数%の手数料を受け取っていた融資もあったが、さらに青木容疑者は、返済が半年以上続かないと同行の報奨金の対象にならないため、融資先に「半年以上は返済を続けてくれ」と依頼していたという。結局、青木容疑者がかかわった融資のうち十数社への約3億6000万円分が返済不能となっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000006-yom-soci