2008年10月29日(水) 12時01分
不安和らぎ8000円台回復〔東京株式〕(29日前場、続き)(時事通信)
日経平均は一時580円強の大幅高。取引時間中としては24日以来となる8000円台を維持したまま、午前の取引を終えた。
米国株の急反発や、大幅な円高修正で市場心理が和らぎ、自律反発機運が高まった。また、日銀が米欧と足並みをそろえて利下げを検討するとの一部報道も、市場の「意表を付いた」(ネット証券)。前日の空売り規制の前倒し実施に次ぐサプライズは、「なりふり構わぬ当局の姿勢が、絶望的な悲観ムードを振り払った」(中堅証券)と好意的に受け止められている。
これで前日と合わせて950円弱の上昇。依然としてヘッジファンドの換金売り圧力などに警戒感が残るものの、市場からは「取りあえず一息つけた」(別の中堅証券)と、安堵(あんど)する声が聞かれた。(了)
【関連ニュース】
・
〔用語解説〕「空売り規制」
・
株下落「投資家は冷静な判断を」=空売り規制で市場監視-東証社長
・
東証、一時7000円割れ=26年ぶり-株安止まらず
・
株空売り新規制、前倒し実施=過去の違反有無も調査
・
需給改善策に限界=株価下落で追加安定化策-政府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081029-00000069-jij-brf