2008年10月29日(水) 23時12分
孫正義「60歳までに借金ゼロにする」(Oh! MyLife)
ソフトバンクが10月29日に発表した2009年3月期第2四半期(2008年7月〜9月)の連結決算によると、売上高は前年同期比2.6%減の1兆3289億円となったものの、営業利益は前年同期比7.3%増の1800億円となり、最高益を更新した。
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売上高の減少は、携帯端末の販売数が前年比20%減ったことによるもの。一方、ヤフーの順調な成長と固定電話・ブロードバンドでのコスト削減は、営業利益の増加に大きく寄与した。
経常利益は5.5%増の1173億円、当期純利益は11.5%減の411億円と発表された。
孫正義社長は、決算発表の相当な時間を旧ボーダフォンジャパン買収を含む携帯事業で生じた、約1兆4000億円の負債の返済計画に割り当てた。
「フリーキャッシュフロー(FCF、Free Cash Flow)が08年に1400億円、09年に2500億円の見通し。短期資金(手元流動性)も5000億円以上ある。十分な返済余力があり、完済予定の2018年より早く返せる可能性もある」(孫正義社長)
質疑応答でもこの「借金返済計画」や「フリーキャッシュフローの実現可能性」に関する質問が複数あった。これに対して孫社長は、決算説明会では極めて珍しく、「人生観」を披露して回答した。
その人生観を要約すると、
「19歳の時、人生計画を立てた。その時、40代までひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代に次の経営陣にバートンタッチすると決めた。事業の完成というのは、自分の中ではフリーキャッシュフローが延々と生まれてくる状態。もちろん無借金になっていることが目標で、これが出来なかったら今までやってきた自分の志に反するものになる」
ということである。
なお、この発表会は、ソフトバンクホームページにて全編オンデマンド配信中。
(記者:朴 哲鉉)
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