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2008年10月28日(火) 11時31分

朝鮮総連事件、元公安庁長官に6回目の被告人質問 産経新聞

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から中央本部の土地建物と資金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元公安調査庁長官、緒方重威(しげたけ)(74)と元不動産会社社長、満井忠男(74)両被告の第20回公判が28日午後1時15分から、東京地裁(林正彦裁判長)で開かれる。当初は5回の予定だった緒方被告の被告人質問は延長。6回目を迎える。その後の弁護側の再質問終了後には、満井被告の被告人質問が予定されるが、同日中に進めるかどうかは流動的だ。

 前回公判で、検察側は、総連本部の買い主となるハーベスト投資顧問が、購入資金を出す投資家との間の契約書を作成していない点を追及。緒方被告は「金が来ると思っていた」などと曖昧(あいまい)な発言にとどまった。

 また、朝鮮総連中央本部の売買による利点や動機について、緒方被告は「満井被告の利益を考えたという意味では、そうだ」と述べた。さらに、自身のメリットについて「経済的利益ではない。社会に意味あることをしたいとの自尊心、虚栄心があったかもしれない」とし、詐欺の犯意がない点を強調した。

 一方、満井被告と親密になった理由については「現役検事時代に経験したことのない大きな金が動き、おもしろいと思うこともあった」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081028-00000530-san-soci